去る4月20日~22日、友人に誘われて三人でランド・シーなどに行った。
こうして書きながらも自分で信じられないくらい、普段の振る舞いとは対極の場所である。
本当に行ったのか……? 写真で振り返ってみよう。
全体の旅程はこうだ:
20日 東京駅着→ランド→両国リバーホテル
21日 プラネタリウム満天(池袋)→新宿御苑→シー(アーリーイブニング)→ミラコスタ
22日 シー→東京駅発
番外編 出発前
今回あまり大荷物を担いでいくつもりはなかった。ほとんど着替えくらいで、といっても週末~週明けまで家にいる時間がないのでこのタイミングで洗濯・コインランドリーで乾燥までやっておく必要があった。そうしないと持っていく服がないからね。いや新品をおろせばあるけど。
というわけで諸々の荷造り作業は深夜までかかり、それでいて出発が早いものだからもうフラフラ(当日のポケモンスリープのスコアは30点くらいであった)。なんとか最寄り駅発に乗り込み、新幹線でももっぱら寝て、8時ごろにようやく頭がスッキリしたので東京までデュエルトライアングルをやっていた。
20日
東京駅で合流し浦安まで移動する。今回、(過去の記事にもちょくちょく登場していた)友人の一人がディズニー有識者なのでコーディネートをお願いしていたところ。
まず目玉は「美女と野獣」とのことなので、手前のピザ屋で腹ごしらえしてから並ぶ。
もちろん出発前に朝食は摂ったんだけど、ここまでの移動だけでもけっこう時間かかるからね……
今回まじで恥ずかしながら、日程の半分くらいはずっとお腹空いていた気がする。
▲来たぞ
当たり前だけど待ち時間が都度あるのでその間をどう過ごすかは重要な課題だ。
今回の面子は10年からの付き合いであり今さら気を遣うこともない仲(向こうがどう思っているかは別だが)なので、各々思いついたことを話したり話さなかったりと適当にしていた。たぶん半分くらいはTwitterを見ていたと思う。
私には関わりのないことだが、たとえば一対一のデートなどで来てしまうと、むしろ割合としては待ち時間の方が大きいくらいではないか。並びながらお互いのことを話したり聞いたりして、それで親しくなっていくのかな……などと我ながらおせっかい極まりない。いやでも、今後一緒にやっていくなら、そういった時間の過ごし方は案外馬鹿にできないと思う。お互い、相性の判断材料になるのでは(適当)
▲お城です。外周にブドウ畑があったり、全体的にディテールがものすごく凝っている。もてなす側の本気を感じるとともに、情報量多すぎて少し目眩気味であった
中の紹介とかもしようと思ったんだけど公式が一番だった。リンク先の動画見てくれ。
我々の感想としては、まあ有名な曲なので演奏したことがある(むしろトラウマが色濃く残っている)とか、王子様に戻るシーンがあまりにも現実で完璧ですごかった(小並感)とか。やっぱ最新のやつはすげえな……と、ここでけっこう度肝を抜かれたのを覚えている。
▲そのあとは真ん中のシンデレラ城に入れるみたいなので登って楽しみつつ、待ち時間の少なそうなものから回っていく。この日は土曜日の標準的な混み具合とのことでまあまあ人が多く、私としても楽しいんだけどちょっとその、一人なら絶対行こうと思わないかな、という感じ。みんな考えることは同じなのか、レストランの席の確保が大変だったあたりが一番しんどかった
まあ実際そういった側面はあるよな、ということでこの日特に印象深かったのは「ホーンテッドマンション」と「ベイマックスのハッピーライド」だ。
前者は楽しげなオバケという私が一番好きなやつ。遊戯王だと【ゴーストリック】とかまさにそんな感じ。ゴシックな雰囲気も良い。1000人目に、なりたかったですよねえ。
後者はとにかく音楽が楽しすぎ。たぶん4~5曲くらいあって、一度のライドでは2曲なんだけど、どうもそれぞれに振り付けがあるみたいでキャストさんや一般ゲストさん(!)がノリノリで手を振ったり踊ったりしていて見ているだけでもう楽しい。ランド最後で体力は限界に近かったが、ハピネスレベルが爆上がりするのを感じた。
▲「思いっきり引っぱります。覚悟してください」
▲確か20時くらいに退園し、アトレ秋葉原のアイマスショップ(そういうものがあるのか)で友人のくじ引きを見守った。ABCとバランスよく出てすごかったらしい。「推しの子」ではルビーちゃんが好きです
▲その後は両国リバーホテルへチェックインして荷物を置き、駅近くの江戸のれん内「もへじ」さんで文字焼きなどを食べた。ナイスクッキング!
次の日のミラコスタもそうだけど、3人部屋というとベッドは2+1みたいな配置が多いのかな。今回絶望的にじゃんけんが弱く、両日とも+1の方になってしまった。実際恨みっこなしである。就寝は0時くらい。
21日
2日目だ。
次の予定は11時ごろ。朝はとてもゆっくりできる。ありがたくも朝食付きだったのでいただいてから、マスターデュエルやったり二度寝したりして出発。
今回の目当てはこれ。
こういった催しは私にとって貴重な機会だ(それだけのために行くのは、というのもあるし)。
まずはさすがプラネタリウム、映像がハチャメチャに綺麗。途中ガッツリ「黄金の遺産」の宣伝を挟みつつグ・ラハとのデートが楽しめる。個人的にはちょうど呪術師スタートだったのでウルダハから始まるのがなんか良かったよなって……
▲次は新宿御苑。ここは昨年、舞台ぼっちを観に行ったときから気になっていて、希望して日程に組み込んでもらった。もともとは「真・女神転生4」の物語上重要な場所だったからだが、友人にとっては「言の葉の庭」の聖地巡礼という意味合いが大きかったようだ
kokokori.hatenablog.com▲新宿ニアミスの模様。東京は見るところがありすぎる
▲趣ある池と藤棚。写っていないが裏側で少し咲き始めていた。今回は緑の季節だったけど、いつ来ても楽しいと思う
▲例の東屋から。正直私は映画のことをあまり覚えておらず、そこは少しもったいなかった
▲亀もいます。個別には全然いいんだけど、テーマパーク散策にさらに散歩を重ねるというのは普段運動不足の身にはややハードだったかもしれない
▲来たぞ(畏怖)
ここで私の話をすると、ランドは中学の修学旅行以来、シーはもっと前に一度家族で来たきりだ。当時から当然ディズニーホテルというものはあったと思うが、振り返ると両親がちょっぴりケチだった(わかるけど)こともあり、「今後一生縁なんてないよな」と遠目に見ていたことを覚えている。それがどうだ、人生何があるかわからないというが本当にその通りである。
▲内装含め海産物の意匠が多く、うまそうだった(身も蓋もない感想)
▲中もすごい。息を飲みました
▲部屋はこんな。あら、いいですわね
▲中庭もある。さっきから「すごいぞ」としか言ってないが本当にすごい
興奮冷めやらぬままシーに繰り出す。荷物置いておけるの助かる。
まずは名物ホテル「タワー・オブ・テラー」だ!
▲自己主張の激しいハイタワー三世。アトラクションのそもそもの成り立ちを含め非常に設定が細かい
▲運命のエレベーター。えっ私たちも乗るんですか……?
さあ、手を振って……この世の自分に別れを告げたまえ
案の定やないかい!
初見なのをいいことに「万が一にも落ちるなどということはない」と白々しく念を押されていたが、もちろんフリでしかないのであった。しかも一度ならず、上がってはまた落ちるサービスのよさ。
三世の言葉遣いは妙に味があり、「ハイタワー構文」として私の中で話題に。
最後、ゲストさんが助かる理由が(世界観的に)謎だったのだが、シリキ様取り扱いルールをあまり破っていなかったからかな……となんとなく解釈しておいた。
www.tokyodisneyresort.jp▲この日はお昼にあまりしっかり食べておらず「花より団子」な感じが正直あったので文字通り酒池肉林の宴と洒落込んだ。こういう場で値段のことを考えてはいけない
▲要塞探索のやつで惑星を一列に並べるの図。童心に返った、というか童心そのものだ
余談だが要塞の上層に出たあたりでフィナーレの花火が上がりはじめ、とてもタイミングが良かった。これもしかして毎日やってるのか。まさに日常がお祭りですね……
▲このくらいの時間になるといい感じの景色が広がっていて、歩くだけでも楽しい。そして否応なく存在感を放つタワー・オブ・テラー
▲界隈では有名な話なのだが、なにげにマンドリンが飾られている。これを見てログインボーナスを回収するらしい
▲友人オススメの路地。雨が降っていたが、それがまた良い
▲この日は長かった。近年見たことのない歩数だ
もうかなりヘトヘトだったのでミラコスタに戻った。風呂待ちの間、せっかくなのでホテル内探索などもしたが……歩くの大好き人間か?
それにしても、ゲストさんが帰る列を見送る(あすの心配をしなくてよい)というのはかなり贅沢な体験だったなと振り返っても思う。割と今回の肝というか、もともと誘ってもらったのも「ミラコスタに泊まろうぜ」ってところからだったしね。
22日
最終日だ。
▲ゆうべ景色だけ眺めたトイ・ストーリー・マニア!から
ウッディが広げた大きな口から中へ進むと、いつのまにかおもちゃの大きさになっちゃった?!アンディのベッドの下で、おもちゃの世界のシューティングゲームを楽しもう!
そういう……設定だったのか……何事も予習って大事ですね。
ええと、ホテル組は15分前入場が可能なので混みそうなやつに早めに向かってテンポ・アドバンテージを得ることができる。
内容は愉快なシューティングゲームで、最後にスコアも出る。
▲左が私、右が先輩。もうひとりの友人は160,000点くらい(!)だったという。けっこう性格が出ているが、とにかく数を打っていく方がハイスコアを取りやすいようだ
普通に月曜日だったが出てくると既に混みはじめていて、改めてディズニーの集客力というかポテンシャルみたいなものを感じた。
▲三日目の目当てはこれ、ビッグ・バンド・ビート。運良く席がご用意された
▲ブロードウェイ。ここです。そしてタワー・オブ・テラー。お前どこにいても見えるな
ショーが始まるとタップダンスのほか、なんとミッキーさんがドラム演奏を披露してくれる。生のドラムが迫力満点なのは言うまでもなく、なんかほんとに「なんでもできるんすね……」という感じで、やっぱスターは違うなと感心しきりであった。
この日はほかに、前回さんざ並んだ因縁の「海底2万マイル」や「ソアリン:ファンタスティック・フライト」など。特にソアリンは、人類が大空に描いた夢と文明の歩みを振り返り、そして最後は想像力の翼で本当に世界中の空を飛んでしまうという、個人的なツボにグッと来る素晴らしいアトラクションだった。
当時は子供心に(待たされて)あまりよい印象がなかったが、道中にも見どころがいろいろあって退屈しないよう工夫されているといまは思う。ソアリンなんか博物館だし、忍者も飛んでるし。
▲優雅なヴェネツィアン・ゴンドラ。ゴンドリエのトークも軽妙。そしてやっぱり存在感抜群のタワー・オブ・テラー
▲S.S.コロンビア号に乗り込み、甲板から夕日を眺める
なんだか締めっぽい感じに入ってしまったのでまとめにかかるが、よく「夢の国」と言われるのは比喩でもなんでもなかった。これまでに言及してきた通り、細かいところまでゲストを楽しませることに全力なのが常に伝わってきて、こちらはそれをいかに汲み取るかの真剣勝負の場であるようにすら感じられた。
▲たとえばこの写真。こんなことをされては雨の日だって楽しみになってしまう
ほかにもキャストさんがとても親切で、写真を撮りやすいように柵を外してくれたり、事あるごとに手を振ってくれたりと、なんかもう、ただ見ているだけでも感極まる。これが顕著だったのがランドの「ベイマックス」。一期一会の一体感というのか、その場の雰囲気が暖かくて良いな、と思ったものだ。
そんなわけで、久しぶりのディズニーリゾートはとても優しい世界だった。まあその、歩いたり待ったりの肉体的しんどさはどうしてもあるけど、それを加味しても私のような引きこもりがこれだけ楽しめるというのは大変なことである。お誘いにも感謝を。
▲ミラコスタにも夕日(チェックアウト後も荷物を預けておける)。さすがにもう来ることはない……よな?
と、ここで終わっておけば綺麗なのだが、余計ながらずっと気になっていたことがある。
それはアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」展だ。
bocchi.rocksとき・ところを確認してほしい。こんなことある?
実際、今回の日程はけっこう前から詰めていて「ぼっち展」の方が後であること、また友人二人はアニメ履修してないので一人で騒ぐ格好になってしまうことからそれはもう仕方ないこと……なんだけど……惜しい。惜しすぎる。
こうして振り返っても行きたい気持ちしかないので、福岡の方でまた調整します。大阪でもやってくれるなら助かるけどね。
終わり。