心の垢離

さしずめ文章の家庭菜園のようなもの。

【Bloodborne】トロコン感想とか

ご無沙汰しております。ネムリヤモリです。

 

1周終わったら感想をまとめると言っていたのに、気づいたらDLCを買ってエンディングのトロフィーも3つ集めていました。

面白かったです。

 

順に振り返ってみましょう。

 

 

一周目

まず、本作との出合いはMHXの記事で述べたとおり友人経由です。当時はPS4の購入が難しかったので実況動画を何周もしたり、3割くらいしかわからない癖に神攻略wikiを熟読したりしていました。

 

そんなに事前情報を仕入れて、いざプレイする際には出がらしのパッサパサ状態なのでは、という危惧はもっともです。

しかし実際に触ってみるとやはり勝手が違いますね。動画では簡単そうに流されていたヤーナム市街で死にまくり、聖職者の獣まで到達できないのでレベルアップも解禁されず、武器が壊れそうと言われて初めて修理システムに気づく体たらく(よく探せば狂人の智慧もありますが、探索も穴だらけでした)

 

f:id:nmrymr:20190901205504j:plain

情けない初死亡の様子。

 

絶望的な地理感覚の欠如から、一度話した人に再度会いに行くこともできないし、ショートカットを開けてもどこに出たのかすぐにはわからない。何もかも、本当に何もかもが事前のイメトレと異なるお粗末なプレイでありましたが、その「思い通りにいかない」という感覚がどうしようもなく楽しかったのです。

 

そう、楽しかった。

狩人様が死んでしまう理由はごく一部の例外を除いて私自身の判断/操作ミスにあるので、「次はここに気をつければいいんだな」というフィードバックが毎回得られます。それが謎の負けん気に繋がり、やめ時を失っていくわけです。そして反省を踏まえ、突破した時の達成感。

 

f:id:nmrymr:20190901205711j:plain

「私はやったんだあーっ!」

 

序盤(探索と、特にガスコイン神父)が難しいとよく言われますが、まったくその通りです。

逆にここを乗り越えれば自ずと、その後も含めてクリアできるだけの力が身についてしまうので、アクションゲームとしての山場は今思うとここにあったのかなという気はしますね。

ヤーナム市街めちゃくちゃ面白いんですけど、難しい(いささか難しすぎる)のもあって、ここだけで相当の割合を占めていると感じました。

 

その後も聖堂街で迷ったり、禁域の森で迷ったり、前述の友人とヤーナムの影戦で手分けして2:1(こちらが1)のはずが向こうの方が早く終わっていたり、ローゲリウスに二人してなかなか勝てずカインハーストマラソンに興じたりして攻略を進めていきます。

 

1周目は神秘マンでありながら旧市街をスルーしたので医療教会の工房下に「炎の血晶石」があることも知らず、深刻な火力不足に陥るということがありました。引き返せと言われて素直に引き返す謎ロールプレイ。

結局、銀獣(悪夢の辺境)産の血晶まで属性派生はおあずけだったのかな。ただめげずに神秘に振っていたので、「仕掛け武器」で殴るより処刑人の手袋の方が強かったのを覚えています。

そう、神秘マンって序盤の攻略があまりにも厳しいんですね。ゲームに慣れてしまえばなんとでもなる要素ではありますが、やはり初プレイは筋力や技術を伸ばすのがスムーズなようです。

先に上げた炎の血晶石だって、たとえばノコギリ鉈につけようとすると、攻略時点では欠損のスロットが空いていないことが多いわけですよ。並行して聖杯を進め、旧主の番犬から放射の石をゲットすると若干タイミングも早く、かつ楽かと思われます。できれば2周したい。

 

話が逸れました。

 

ヤーナムを走り回り、気づけば青ざめた血の空を仰いでいたシタミニンジャ=サン。残念ながら寄り道の攻略は十分と言えないまま幼年期のはじまりを迎えました。展開を承知していてなお、「ナメクジになって終わった……」という放心は大きかったですね。

 

ほかに一周目の反省点を挙げるとすれば、アイリーンのイベント。ヘンリック戦で彼女を守り切ることができなかったのは痛恨の極みです。真っ赤なブローチ側からアンブッシュを決めればだいぶペースを握れるのと、そうでなくとも適度にアグレッシヴに(鴉羽と交互に)攻めれば失敗はそうないかと思いますが、それもまあここで転んだからこそ得られた知見ではあります。

 

二周目

まぎらわしいので断っておくと、まだここで周回プレイはしません。また1からです。

というのも、火力不足があまりにつらくて途中で筋力に甘えてしまったのが地味に心残りだったのです。なので序盤に旧市街をしっかり攻略して炎の石を拾い、ヤハグルの人さらいから二欠片をカツアゲしました。もちろんトゥメルの番犬からも放射の石を得て、炎ノコブンブンマンの誕生です。

 

あえて言ってしまいますが、己の成長ぶりが恐ろしかったですね。さすがにもう道もわかってるし。

あんなに時間のかかったヤーナム市街がスルスルのスル、ガスコイン神父もなんのその。

 

めんどうな固定聖杯もどんどん進めます。

f:id:nmrymr:20190901212450j:plain

女王殺し兄貴の大砲アシストが光る。

 

そもそもの話、聖杯ダンジョンとは何でしょうね。トゥメル文明の遺跡はローレンスルドウイークを筆頭とするビルゲンワース医療教会の墓暴きにアレされ、女王ヤーナムはその血を医療に利用されたのち、せっかく産んだメルゴーをメンシス学派に拉致されていった……と認識していますが、とするとここで会った元気な女王様は一体?

夢によって意志/遺志を継ぐのが狩人様なので、聖杯の儀式とは一種の夢のようなものでしょうか。さしずめ「時のオカリナ」(3DS版)のボスバトルモードめいた。夢の中でさらに夢を見るというのも奇妙な話ですが。

(9/14追記:肝心なところを書き間違えて疑っていませんでした。お詫びして訂正します)

 

そんなわけで少なからず上達を自覚し、そろそろ「もうひとつの悪夢」に挑むのもよいだろうということでDLCも導入しました。個人的には日本語音声派です。

したところ、そのへんを歩いている古狩人どもがおっそろしく強いわけですよ(追加武器のモーションが掴めていないことも大きい)。特に「虫」持ちの金槌と曲刀、あと抱擁マンには何度やられたか知れません。

 

それでも、為せば成るものです。

f:id:nmrymr:20190901214725j:plain

今思えば、ここがひとつのターニングポイントでした。

 

ルドウイーク戦でのヴァルトールが超カッコよかった。この体験が「連盟」への、そして筋力振りへの憧れの土台となりました。

下見を終えたデイフラワー=サンも無駄のない神秘ビルドで特に不自由はなかったものの、せっかく拾った「仕掛け武器」をほとんど装備できないのはやはりこう、もったいないわけです。

 

ので、3つめのエンディングを回収がてら、今一度最初から始めました。

 

三周目

TRPGのやつで頑なにノー・ジツであったこともあり、暴力的過去(ソウカイ・エージェント)からの筋力振りはロールプレイ的にハマっていたように感じます。そして道中も快適。

といっても、最終的には技術も同じだけ上げましたけどね。

 

f:id:nmrymr:20190901220013j:plain

漁村で物理22.3%スタマイを集めるの図。好きな秘文字はもちろん「血の歓び」と「爪痕」です。

なお獣マイと眷マイは二振り持って使い分ければいいので、ハズレと無下にしてしまうことはありませんね。耐マイは修理に戻る手間が激増するので個人的に厳しいなと。

 

四周目

上質ビルドの感触がだいたいわかったことでなんだか行けそうな気がして、エミーリア撃破直後にDLC突入、過剰な稼ぎは行わないプレイもしました。

深きトゥメルの3デブ産18%ひとつを頼りに内臓攻撃メインで狩人の悪夢を進み、失敗作とマリアがけっこうキツかったもののなんだかんだで攻略していきます。ボスとかがけっこう血の遺志くれるので、漁村クリア時点のレベルは70くらいでした。落葉も銃撃での崩しと祭祀者の骨の刃でなんとか回収。瘤あたまは本当に、強いね……

このへんで私自身の技術が50に達します。これ以上は伸びない。

 

そして温めていた忍殺風ロールプレイ動画の構想も練る。練ってるだけ。

ワケもわからずやって来て、「連盟」という導きを得て活躍するものの、蓄積した啓蒙に耐えきれず……みたいな話になる予定。いつの日かアップロードします。

 

五周目~

時系列がいま・ここに戻ってきました。

三周目のキャラをレベル160にして、やっと周回プレイをはじめました。いわば三周の三周目です。

ローレンスの火力がそろそろやばくなってきたのに怖気づき、もっぱら簡易聖杯の協力プレイで「虫」集めの日々ですね。

(9/14追記:7周目のDLCを突破しました。最も死んだのはローレンス、次いでルドウイークですね。カンストでも一発耐えられるくらいのHPはあったので、攻撃を控えめにしてなんとか……という感じ)

 

この話もモンハンで少ししましたが、まあ協力プレイというものは楽しいです。ただ同時に気を遣う部分も大きい。

特に呪い聖杯では事故が多くて、即落ちやホストを守りきれないこともまま……あります。あと自作は道がわからん。硬貨を置いてくれる親切なホストもいますが、合流に手間取るとマジで情けなくなります。

そのへんの事情を加味しても人と交流する精神的メリットの方を重視したいので、また寂しくなったら地底に戻ろうと思います。侵入者と互いに一礼する瞬間が好きです。

 

侵入者については、初見っぽいホストを瞬殺されたり、逆にこちらの灰大砲や友情チェインで瞬殺したりとどうあれ早々に決着がつくので全く油断できませんね。よく「お化け屋敷の中の人」と例えられるようにサービス精神あふれる方もいて、時々そっちも楽しそうだなーと思うこともあります。ただ血に酔った狩人になってしまうのはやはりアイリーン=サンに悪いような気がしてなんとなく踏み切れません。

このへんもそうですが、どうも変なロールプレイ意識がありますね。これはこれで楽しいのだ。

 

おしまいに

以上、トロコンしてもしつこく遊んでいた話でした。

結局よく使う「仕掛け武器」はノコギリ鉈と回転ノコギリ、カメラが見づらいようなボスには教会の杭というド鉄板の選択。やっぱり使いやすさは強さです。

銃器もほぼ短銃一本で、カルラやレオーにガトリング銃を持ち出すとかそのくらい。神秘と上質しか作ってないのでエヴェリンは握ったことがありません。

 

苦手なボスは黒獣、死体の巨人(鎌と鎖)。今ではなんとなく慣れましたが、トゥメルの末裔とロマは変わらず嫌いですね。

 

それからサントラ買いました。苦手って言ったけど黒獣と恐ろしい獣の曲(Darkbeast)は大好き。

 

そんな感じです。非常に楽しいゲームでした。この経験ができて嬉しく思います。

 

それでは。